LIFF+

人生にちょっとでも+になることを発信

苦しかったときの話をしようか ①自己分析編

 

 

 

 本書について

タイトル:苦しかったときの話をしようか

著者:森岡 毅さん

 

著者の森岡さんが娘のために書いていた本書ですが、出版社の人が「これは世に出すべきだ」といい、出版が決定したビジネス書です。ダイヤモンド社の社員の方、ありがとうございます!!笑。

ビジネス書籍にありがちなボリュームを出すための、繰り返しの話などが本書には一切ありません。個人的に重要なことがたくさんあったので①自己分析編②ビジネスマインド編の2部構成(本書ではそのような構成でありません)で書いていきたいと思います。

やりたいことがわからないのはなぜか

軸を確立させる

 就活の局面や仕事に行き詰まったとき「自分の本当のやりたいことってなんだろう」と思ったことはないでしょうか?多くの人はまだ社会に出ていないからわからないのか。または世の中にはどんな職業があるのかを知らないからなのか、などと外的要因を探してしまいます。そんな問いに対して森岡さんはこのような回答をしています。

問題の本質は外ではなく、君の内側にあるのだ。やりたいことが見つからないのは 、自分のなかに「軸」がないからだ。

 「年収をぶち上げたい」のか「ワークライフバランスの良い会社で勤めたい」だとか人それぞれの軸があり、その軸にあった職業を探す必要があると言うことです。その軸は外的要因から判断していくのではなく自分で確立する必要があります。

 当たり前ですが

 

やってみないとわからない

 なんでも「やってみないとわからない」と反論する方もいるかもしれません。事実、私も「考えるよりやってみながら考える派です」。しかしながら、森岡さんはSelf Awarenessを高めることでわかることがあると発言してます。

"わかる"と言うことは、何がわからないのかを、わかることである。 

 内面については限りなくわかる状態にすることが可能です。それは過去の体験に対して自分はどのように感じていたかをT(=Thinking)、C(=Communication)、L(=Leadership)のいずれかに分類が可能だからです(詳しい分類方法は書籍にて公開されてます。)。自分の内面を最大限可視化することにより、仕事でのミスマッチを少なくすると言う考え方です。

 自己分析については個人的に「メモの魔力」の方が自分にフィットしていたのでそちらを採用してますが、もちろん"T"、"C"、"L"での分類も非常に参考になりました。「自分はコツコツとレベル上げをしてなんらかの実績を出すことがすき(exバスケ、ゲーム、学校のテスト)」と言う自分の好きなことを文章化することができました。

 要するに「自己分析」はやはりめちゃくちゃ重要と言うことです。

 

職業を決めるための材料

人間は平等ではない

 お金持ちの家に生まれた人、そうでない人、運動神経が良い人、そうでない人、当たり前ですがこの世は不平等です。そんな中、誰もが平等にコントロールできることがあります。

君がコントロールできる変数は、①己の特徴の理解と、②それを磨く努力と、③環境の選択、最初からこの3つしかないのである。

自分を理解することで強みが明確になります。その強みを提供できると採用者に伝われば、その会社でさらに強みを磨くことができます(当然、就職以外の選択肢もあると思います)。そこで、パワハラや自分にとって害悪な人間がいれば新たに環境を選択していけばいいということです。

 

資本主義最強の人間

 私は、父がサラリーマンで母がパートの家庭で育ちました。私にとっては「サラリーマンになること」が当たり前であり、それ以外の選択肢は正直考えてもいませんでした。森岡さんは「サラリーマン」だけでなく視野を広げることの大切さを教えてくれます。

資本主義とは、サラリーマンを働かせて、資本家が儲ける構造のこと

 つまり、サラリーマンでその他の収入がない場合、いつまで経っても労働から抜け出せないということです。これに関してはいい悪いではないと思います。ここに関しても自分の軸と照らし合わせ、どんな働き方をすべきなのか考える必要があるとうことです。

 

年収は3つのドライバーで決定する 

 本章では年収を決める法則は3つの大きなドライバーで決定すると結論づけられてます。

ドライバー① 職能の価値

 一言で言うと"レアな人"です。カレー屋の店長より医者の方が給料が高いですよね。

ドライバー② 業界の構造

 こちらは"業界の生産性"を意味します。カレー屋の店長の人は大体同じ年収です。医者も大体同じです。

 ドライバー①、②の両者について言えることですが、自分の努力でどうこうなる話ではないと言うことです。自分の努力で変えるべきところは、「そもそものなんの職能で勝負する」か「とどの業界で勝負するか」の2点になります。

ドライバー③  成功度による違い

  カレー屋の店長でも超絶人気店になれば、年収をあげることも可能です。「さっきと言っていること違うじゃん」と思うかもしれません。しかし、この店長はすでに"レアな人"なのです。代替不可な人材になることで年収をあげることが可能です。

 ここまで読んで私のような凡人はまず①、②の選定をやっていくことからかなと思ってます。その選択した環境での積み上げがおのずと③への一歩になると考えてます。

 

軸作りで大事なこと

(仮)目標設定

 仮でもいいから目標を作ってしまうことです。目的が明確になっていることで、今自分がすべきことも明確になり、どんどん目標に近づくことができます。しかし「将来も目標なんかないよ」と思う方もいるかもしれません。なので本書ではこんな方法が紹介されてます。

具体的な"こと"から発想するのではなく、"どんな状態"であれば自分はハッピーだろうかという未来の理想"状態"から発想すること

あ、これならできそうと素直に思いました笑。「家族を幸せにしたい」のか「とんでもなく有名になりたい」のか理想とする状態を想像してみてください。

 

強みの見つけ方

 冒頭で簡単に触れましたが、過去に好きだったことを「T(=Thinking)、C(=Communication)、L(=Leadership)」で分類していくことです。具体的なやり方は本書をご覧になっていただきたいので"T"、"C"、"L"の簡単なご紹介だけしておきます。

 

Tの人:考える力/戦略性が強み

Cの人:伝える力/繋がる力が強みになる

Lの人:変化を起こす力/人を動かす力が強みになる

 本書で紹介されている自己分析法で"T"、"C"、"L"のいずれかに分類されます。それぞれにあった職種も紹介されてます。ちなみに私はTとCがほぼ同じくらいでした笑。そんな分散型も特徴がないのではなく、「満遍なくなんでもできる器用さがある」メリットと「尖がってない分、消去法が使えない」といったデメリットがあるとのことでした。

 

 

追伸

外的要因を踏まえつつ、あくまでも自分の自己分析による軸にあった仕事選びが大切なんじゃないかと思っています^^

 

 

 

以上、「苦しかったときの話をしようか ①自己分析編」でした。