転職は逃げではなく、未来への投資である
【商品名】
タイトル:転職の思考法
著者:北野唯我
博報堂、ボストンコンサルティンググループを経験しワンキャリアの執行役員と転職のプロの人です。
【購入の決めて】
まさにタイトル通り「このまま今の会社にいていいのか」と自問自答する日々でした。また転職は一人では客観的な判断軸は作りにくい(フィーリングになりやすい)と感じていました。
【実際に読んでみて】
・市場価値は測定可能
市場価値は以下の9つの質問に答えることで測定可能です。
・会社を変えても、価値のあるスキルをどれだけ持っているか?
・そのスキルの「賞味期限」はいつまでか?
・他の会社でも通用する「レアな経験」がどれだけあるか?
・その経験は、世の中からどれだけ「強いニーズ」があるか?
・社内に、自分が会社を変えても、喜んで力を貸してくれる人が、どれだけ存在するか?その人物たちは、意思決定の力がどれだけあるか?
・社外に、自分が会社を変えても、喜んで力を貸してくれる人が、どれだけ存在するか?その人物たちは、意思決定の力がどれだけあるか?
・自分が所属しているマーケットの「一人当たりの生産性」はどれだけ高いか?
・自分が所属しているマーケットに今後の「成長性」はあるか?
・今後、どれだけ「自分の市場価値」は成長が見込まれるか?
9つの質問は①業界の生産性②人的資産③技術資産のいずれかに分類されます。
それぞれの値が高いほど市場価値が高まります。ただ、全てをあげることを目指さずとも2つの掛け算で理想的なキャリアを目指すことが可能です。具体的には①業界の生産性✖︎②人的資産で大手企業出世コースやマスコミ、①業界の生産性✖︎③技術資産で弁護士やエンジニア、②人的資産✖︎③技術資産でタレント業や有名ライターなどです。自分がどんな職種をしているかによって極めるべき項目が決まってきます。逆に自分が得意な領域を活かせる職種を選ぶのもアリです。
・会社選びの3つの軸
1.マーケットバリュー
2.働きやすさ
3.活躍できるか
伸びている業界にいくことでマーケットバリューを高めることができます。また、一見相反しそうなマーケットバリューと働きやすさですが本書ではマーケットバリューを高められる会社では働きやすさも担保されていることが多いことを論理的に証明してます。なぜならば利益が出ていて伸びている市場=ビジネスモデルとして成功しているため一人一人の精神的負荷が分散できている可能性が高い。逆に右肩下がりの会社では無謀なノルマ、パワハラの横行などがある可能性が高いです。
【読了後の生活の変化】
本書を読むことでマーケットバリューという抽象的な概念を理解することができます。またマーケットバリューを高めるための具体的なアクションプランまで立てられるようになりました。今の環境がそもそも自分の力ではどうしようもない(=右肩下がりの業界など)場合、転職をすることで一気に市場価値の向上が見込めます。転職することのメリットだけでなく、転職しないことのデメリットもインプットすることができたことが収穫でした。今では転職をよりラフに考える必要があるということを念頭にいれて働いてます。
以上、「転職は逃げではなく、未来への投資である」でした。
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