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「好きを仕事にする」ことは正しいのか

 

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 youtubeや成功者インタビューで「やりたいことをやろう!」とよく発言しているのを見かけます。私はこの意見に対して懐疑的にみてます。今回はその理由を実体験と書籍を元紹介します。

 

 自分の好きなことを仕事に使用がしまいが最終的な幸福度は変わらない

 こちらは著者鈴木裕さんの「科学的な適職」より学びました。ここでは仕事の幸福度と仕事のスキルの伸び率について研究されてます。

まず適合派と成長派の2パターンに分類し仕事への幸福度を測りました。

適合派:「好きなことを仕事にするのが幸せだ」と考えるタイプ。「給料が安くても満足できる仕事がしたい」と答える傾向が強い

成長派:「仕事は続けるうちに好きになるものだ」と考えるタイプ。「そんなに仕事は楽しまなくてもいいけど給料は欲しい」と答える傾向が強い

結果としては、適合派より成長派の方が幸福度・年収・キャリアの満足度が高いことがわかりました。なぜかというと「好きな仕事」といえどもやりたくない仕事は当然発生します。例えば経費生産、対人トラブルなどです。成長派にとっては「仕事なんてそんなもん」と思うことができます。しかし、適合派にとっては「好きな仕事」という理想と実体に乖離が発生することでストレスを生み出します。

 

 次に仕事のスキルの伸び率について「好きを仕事に派」、「情熱派」、「割り切り派」に分類します。

◉好きを仕事に派:「自分はこの仕事が大好きだ!」と感じながら仕事に取り組むタイプ

◉情熱派:「この仕事で社会に貢献するのだ!」と思いながら仕事に取り組むタイプ

◉割り切り派:「仕事は仕事」と割り切って日々の業務に組むタイプ」

その後、全員のスキルと仕事の継続率を確かめます。ここまで来たらもう想像ついているかもしれませんが、「割り切り派」がもっとも優秀な結果を出しました。仕事は仕事と割り切ることでちょっとしたことをマイナスと捉えないマインドができています。情好きを仕事にしている人は仕事に対しての理想が高いことがマイナスに影響することがあります。クレーム対応などをすることでだんだんと「こんな仕事だと思ってなかった、、、」「本当に好きな仕事ではないのかもしれない」と思うようになっていきます。

 また、仕事にたいして情熱をもてるかどうかはその人が人生で注いだリーソースの量に比例することも研究結果として出ています。

 ジョージタウン大学のカル・ニューポートで自分の仕事を転職だと思っている人にインタビューを行ったところ、以下のような結論になってます。

天職に就くことができた人の大半は、事前に『人生の目的』を決めていなかった。彼らが天職を得たのは、ほとんどが偶然の産物だったのだ」  仕事の種類や内容は、あなたの適職探しに影響を与えません。逆に言えばどのような仕事だろうが、あなたにとっての適職になり得るわけです。

この考え方を持つことによって、最初は気が乗らなくても「やってるうちに好きになるかな」と考えられるようになります。その結果、投下したリソースが増加して好きになっていく、なんてことがあり得ます。

 

実体験として好きを仕事には懐疑的である理由

営業職が死ぬほど嫌だった就活時代

 私は就活時代、営業職は嫌だなーとずっと思ってました。ペコペコしないといけない、売り上げのプレッシャーが怖い、アルハラされそう、接待めんどくさい、など本当にマイナスイメージばかりでした。しかし、入社してからも全く不満がないわけではありませんが営業職を続けてきて多少なりとも営業職へのイメージは変わりました。もちろん毎回ペコペコするわけもありませんし、接待も今時そんなにありません(ITだからかもですが)。何より営業職は商談の進め方や交渉など自分で主導権を握って進めていく楽しさがあることをしりました。私は大手企業なので裁量権はそんなにありませんが、ベンチャーや中小企業の営業だったら、金額は違どもっと自由に挑戦できるんだろうなとも思ってます。

アパレルへの願望

 私は大学生でファッションに目覚め、洋服を買いまくってました笑。なので洋服に囲まれながら仕事ができたらどんなに幸せだろうと思い、日本最大のアパレル企業の就職面接を受け内定をいただきました。しかし、自分なりに考えたときに以下がとても懸念点としてありました。

・シフトワークなので友達と遊べない

友達と遊べないで就職先きめんなよwwといろんな人に言われました。しかし、当時も今もこの選択は間違ってなかったと思います。私にとって「友達との時間」は人生に置いて最も幸福な時間の一つだからです。自分の人生の幸福度が下がるような仕事をしていては何のために働くのかわかりません。

・給料が低い

これは業界の構造上の問題です。年収は業界の生産性✖︎人的資産✖︎技術資産で決定するからです。詳しくはこちらの記事を読んでいただけると嬉しいです。

thinkplace.hatenablog.com

 

追伸

 私は「やってみたいことはスモールスタートでやってみる」を信条にしています。好きなこと何でもやってみる、やってみて続けなければ辞めちゃえ!と思ってやってます。スモールスタートで金額と時間を一気に大量投下してしまうとミスだと思った時には取り返しつかないですからね、、

 

以上「「好きを仕事にする」ことは正しいのか」でした。