フィーリングではない「科学的な適職」の探し方
【購入前の期待度】
書籍名:科学的な適職
著者
鈴木祐(@yuchrszk)は「科学の知見を自分のカラダで試していく」という私のような一般人が気になるようなことをされています。本だけでなくブログ(https://yuchrszk.blogspot.com/)もやっている方です。
購入の決めて
転職界隈で著名なmotoさんがおすすめの書籍として宣伝されていたことが大きいです。(5回の転職で年収を240万から1,500万にあげている方です。すごい。。。)
またメンタリストのDaiGoさんでさえ「この本を読んでいればメンタリストにならなかったかも」と唸らせている本です。
【商品を購入するまでの経緯】
転職活動するも決定打がなく困っていた
転職活動をして内定をいただくも「本当に転職していいのだろうか」と悩み、内定先と比較して情報量の多い現職の方が安心だったので転職しない選択をしてました。
就活時代から転職の軸づくりに困っていた
転職エージェントや企業に話す際は当然、論理武装した自分でいきます。とはいえ心の中では「本当にやりたいことなのだろうか」と自問自答することがありました。どうすれば転職する上での優先順位が作れるかなあと思ってました。
【実際に読んでみて】
固定観念の崩壊
読了後は「あ、今までの思考法じゃ自分にあった会社は探せるわけないじゃん」と思わされました。というのも仕事選びにおいて一般的によしとされていることが「大罪」となっていたり、思わぬことが「徳目」とされていたからです。
転職選び-7つの大罪-
本書では仕事選びにおいてやってはいけない7つの事項がありました。ここではその中でも私が意外だった2点を紹介します。
好きを仕事にする
これ、めちゃくちゃ意外じゃないですか?日本の実業家ホリエモンさんやあのAppleの創業スティーブ・ジョブズも「好きを仕事に」を提言されています。しかしながら本著には以下のように記載されてます。
自分の好きなことを仕事に使用がしまいが最終的な幸福度は変わらない
人には適合派(好きなこを仕事にしたいタイプ)と成長派(続けるうちに仕事が好きになるタイプ)で分かれます。その仕事を始めた直後の幸福度は適合派の方が高いのですが、長いスパンで見ると成長派の方が幸福度が高いです。確かに私自信、IT業界にさほど興味はなかったのですが続けていくうちに他社にプレスリリースなどを見ることが多くなりました。少なくとも入社時よりITに関連するキーワードに興味を持つようになりました。
業界や職種で選ぶ
これまた意外でした。。。業界、職種で絞った方がいいという世間の論調はなんだったのか笑なぜダメかというと以下が挙げられます。
①専門化だろうが有望な業界など予測できない
②人間は自分の個人的な興味の変化も予測できない
①つまり、今後、急激な成長が期待できる会社など誰もわからないのです。最近でいうとソフトバンク社長の孫正義さん(@masason)もビジョンファンドも1.8兆円の損失を出してますよね。(WeWorkという会社が成長することを目論んで孫さんは投資しましたが真逆の結果となってしまいました。)
②若い頃に彫ったタトゥーを消したくなる人、結婚をするも離婚となった人など、自分の嗜好は移り変わります。未来も価値観が変わらないかどうかなんて誰にもわかりません。
業界/職種にがんじがらめになっていた私でしたが現職の業界以外・営業職以外も求人を探し、自分の視野を広げてます。
転職選び-7つの徳目-
続いて仕事を選ぶ際に重要視すると良いことを2点紹介します。
自由
自由=自分の裁量(権限/仕事の進め方/どの仕事をやるか)を持って作業をすることです。これについては現職で嫌というほど実感してます。(悪い意味で笑)私の会社では裁量は制限されてます。ただ、会社の名誉のために言うと企業の母体が大きいと自由は狭まるのは当然です。見積書.契約書を出すにも複数人の社内承認が必要、契約書は実印(ITの会社なのに笑)、提案のやり方もマイクロマネジメントされるなどあります。これは正直かなりストレスです。。。次の会社では仕事の進め方と作業ペースの自由がきく環境をしようと改めて認識できた章でした。
仲間
友人が3人いれば仕事のモチベーションは700%上がります。これについても現職で実感してます。私の会社は同期が数百人いるので、嫌でも気の合う仲間が見つかります。研修時代に仲良くなり、配属後の仕事の話含めざっくばらんに会話できます。何より仕事の悩みを話あえるのは気分も落ち着きます。職場に3人以上友人がいることで具体的に以下のメリットがえられます。
・人生の満足度が向上する。
・自分の給料の満足度が向上する。
・仕事のモチベーションが向上する。
・作業スピードが向上する。
【読了後の生活の変化】
転職活動だけでなく、現在の環境の良し悪しも見つめ直すことができました。転職しない人にもおすすめの本といえます。現職はどんな大罪が当てはまるかな?どんな徳目が当てはまるかな?と考え、excelなどにまとめると(やり方も本書に書いてあります)今の会社のいい点、悪い点も明瞭です。そこに自分の大事な価値観を加えることで、自分にあった適職に近づくことができます。
以上、フィーリングではない「科学的な適職」の探し方でした。
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